屋根の勾配（傾斜）について

まずはこちらの画像をご覧ください。

屋根が縦葺きと横葺きになっていますが
両方とも勾配（傾斜）は一緒になります。
逆に我々は疑問に感じています。
仕上がりは通常どちらかに統一されますが…

さて本来はどちらが正しいのか？
その事について説明をしたいと思います。

屋根は基本縦葺きと横葺きになりますが
勾配によって選定する葺き方があります。
下記に示します条件に照らし合わせて
屋根を葺いていますので難しいかと
思いますが見てください。

さて今回の屋根は縦葺きと横葺きが左右に
ありますが、現地で勾配（傾斜）を確認しましたら
1.2寸勾配となりました。
その結果からわかることは縦葺きは勾配に
対応できていますが、横葺きはNGになっています。

見た目では判断は出来ませんが、横葺きの場合ですが
雨水の流れが新築時と現状では大きく違います。
特につなぎ部分のハゼ部の影響なども今後は
考えてはいけない部分になります。

屋根の勾配は雨水の流れを良くするために
傾斜を考えたり、縦にするか横にするのか
決めます。
当然ながら勾配によって見た目の意匠も
変わってきます。

魅せる屋根もあって良いと思います。
だからこだわる部分もあります。