この先こちらの屋根はどうしていくべきなのか?

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この先こちらの屋根はどうしていくべきなのか?

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2020/01/20 この先こちらの屋根はどうしていくべきなのか?

宮下板金、キャラクター、みやちゃん (ブログ用)

 

お客様は「屋根塗装、外壁塗装、飯田市」のキーワードで検索をされて宮下板金のWEBサイトへ来て頂きましてありがとうございます。WEBサイト内にあります当社のブログは定期的に更新をしておりますが、その内容はお客様がお持ちになる住宅や建物の主に外皮(外廻り)の仕上がり、維持管理、リフォームに関する事を中心に書いております。

 

◎屋根の現状を確認して考えること→大小に関わらず


 

設計事務所からの依頼で、現在倉庫で使っている屋根の調査に行ってきました。

まずは屋根の上に昇る前に、雨漏りが起きている倉庫内で起きている屋根の下の状態を確認させてもらいました。屋根の下で起きている状態はちょっと驚く状況でした。下の写真をご覧ください。

屋根 点検 状態 維持 (3)

 

屋根 点検 状態 維持 (5)

 

既に雨漏りの状態は下地となる化粧ボードにシミや色の変化が広範囲に確認出来ました。使用している倉庫は鉄骨が表しとなっている為に母屋のC型鋼を確認すると屋根を固定している方法は母屋へボルトを貫通する方法で施工がしてありました。その確認は後ほど役に立つようになります。

 

屋根に昇り状態を見ると…屋根は鋼板製の″長尺瓦棒葺″と呼ばれる工法で葺かれている屋根で、しかも現場で成型した事が仕事を見て確認ができました。屋根の表面は既に赤く錆が広範囲に広がっている状態になっていました。この状況からはまず塗装で維持は不可能になってしまっています。

 

塗装を行えない理由は広範囲となってしまった錆の状況からですが、まず表面の錆をどの程度除去できるかがカギとなります。錆を取るには電動工具を使うかケレンが出来る手道具を用いますが、出来るだけ表面の錆が無くなるまでは除去して行かなくては次の下地処理の錆び止めには入ることが出来ません。

 

錆びの除去や下処理に行う錆び止め塗装は、表面に塗る仕上げ塗装を長く持たせるためには、錆びの状況によっては1回の塗布では間に合わない可能性もあります。こちらの長尺瓦棒葺きの屋根で気をつかう部分は、桟と呼ばれる屋根材同士をつないでいるバゼ部分になります。ハゼ部は刷毛で念入りに塗布を行う様にする事が大事です。

 

〇塗装では解消できない場所をどう直して維持すべきか


 

気づいたのはこの部分です!下の写真をご覧ください。

屋根 点検 状態 維持 (4)

 

棟部に鋏(はさみ)で切込みが入れられその部分で折って曲げられていました。切込みはわずかに見えますが、降雨があれば雨水はこちらの切込みから桟の内部に入り込んで行きます。桟は30㎜×30㎜ほどありますので、雨水はその中を伝わり下まで流れ落ちて行きます。その際、最初に確認しました屋根を固定している方法ですが、ボルトは下地を貫通している事からボルトの緩み等があった場合には雨水がボルトを通して下に流れる可能性は考えられます。

 

他に気になる部分は、建物の周辺の状況が樹で囲まれている建物で、屋根の上に落ち葉等の堆積物が確認できました。最初に確認した部分は落ち葉の堆積部分になります。

屋根 点検 状態 維持 (2)

 

この堆積物の下はどうなっているのか?除去した場合に屋根の状況がわかると思いますが、今回は確認を行いませんでした。

 

周辺の状況の大きな改善と塗装でなく屋根の葺き替えを今回はおすすめしました。雨漏りが起きている状況の屋根では塗装では止める事ができないので葺き替えとなってしまいます。ただし、効果や維持は長く持たす事は期待が出来ると考えます。

 

⦿お客様の住宅でも同じ状況は考えられます


 

鋼板屋根の場合、一般的には塗装を行うことで維持管理が出来ます。ただし、既存の屋根の状況を確認する事が最も重要になります。鋼板屋根の多くはハゼという工法でつないで行くことから、維持するにはハゼ部の錆のチェックが必要です。手間を掛けても処理をすべき部分になります。

 

まとめ

屋根の塗装に関しては塗装業者のみでは判断は出来かねます。塗装の材料も良くなってきているのが現状ですが、塗る必要がある屋根材自体が良いか悪いかの判断が必要になります。今までにも見かけた事が何度もありますが、無駄となる費用を投資する事はお客様にとっても不利益であるは間違いのない事実です。

 

宮下板金工業からお客様へ

お客様がお持ちの住宅や建物の外皮(外廻り)は紫外線、風雨など影響を受けております。外皮に使われている素材、材料は時代の変化、要望により進化や変化しておりますが、実際に見直してみると維持管理や機能、性能を変える役割を持っています。逆に今の素材だけでは今の住宅を維持して行くのは難しいと考えます。

当社では住宅本来が持つ役割を見直しながらこのブログで発信をしていきます。

 

宮下板金工業③,雨漏り110番飯田店 看板③

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