住宅、店舗、工場に使われているALC版という材料について

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住宅、店舗、工場に使われているALC版という材料について

知って得する専門知識

2020/02/10 住宅、店舗、工場に使われているALC版という材料について

宮下板金、キャラクター、みやちゃん (ブログ用)

お客様は「屋根塗装、外壁塗装、飯田市」のキーワードで検索をされて宮下板金のWEBサイトへ来て頂きましてありがとうございます。WEBサイト内にあります当社のブログは定期的に更新をしておりますが、その内容はお客様がお持ちになる住宅や建物の主に外皮(外廻り)の仕上がり、維持管理、リフォームに関する事を中心に書いております。

 

◎ALC版という材料は…


 

壁材、床等に使われていますALCという材料正式な言い方は、「高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート」の英語の頭文字からついた商品です。

すでに製品が出始めてから約50年が経過した材料で、現在の日本の建築には欠かせない

材料の1つになったようです。お客様が目にするものとして、軽石があると思います。最近はお風呂場でも見かけない感じもしますが、軽くて加工がしやすいものだと思います。

 

建築の場では主に外壁に使われることが多く幅は60cmが基本で、厚みは7.5cm以上の

厚形パネル、3.5cm~7.5cmまでの薄形パネルと2つに分かれます。といった事から…

厚形パネルは工場、ビルなどの鉄骨造の建物に薄形パネルは住宅などの木造の建物に使われていることになります。

 

さて、製品は珪石、セメント、石灰石、発泡剤のアルミ粉末からできています。出来る過程で製品内部に鉄筋、メッシュなどの強度を上げる材料が入るようになります。

イメージは鉄筋コンクリートと思ってください。

 

ALC表面

 

 

ALC、製品、構造

製品の過程は下記の画像を見てください。

ALC、製造過程

 

 

〇ALC版単体では材料(素材)は維持できない


 

ALC版を使い壁が仕上がった状態は次の画像の様になります。

 

ALC、つなぎ目

 

ALC、版間、シーリング

 

ALC版の壁仕上がりまでには継ぎ目のシーリングと塗装が必要になります。

版間、サッシ、その他の取り合いにはシーリングを施す事で雨水の浸入を防ぐことや表面からの雨水の浸入を止めておかないと製品の断面から雨水が浸み込むことで起きる内部からの破断が起きる可能性も考えられます。ALC版には細かな気泡があることで、材料表面から雨水が浸み込みこむために表面には水の浸入を防ぐ為の塗装被膜をおこなう事となります。

施工してからの経年変化は、塗装の膜が紫外線、風雨などの環境変化の影響で色落ちが始まり、塗膜表面のチョーキングが起きて、それに伴い版間、取り合いのシーリングがやせたり割れが起きて防水機能が低下してきます。

 

⦿ALC壁は維持が難しい


 

素材は軽く、強度を持たせてはいますが、表面や版間の防水性等が担保できていないと長くは維持が出来ません。維持が出来ないと思わぬ事態につながることも確認しました。次回紹介をしたいと思います。

 

 

宮下板金工業からお客様へ

お客様がお持ちの住宅や建物の外皮(外廻り)は紫外線、風雨など影響を受けております。外皮に使われている素材、材料は時代の変化、要望により進化や変化しておりますが、実際に見直してみると維持管理や機能、性能を変える役割を持っています。逆に今の素材だけでは今の住宅を維持して行くのは難しいと考えます。

当社では住宅本来が持つ役割を見直しながらこのブログで発信をしていきます。

 

宮下板金工業③,雨漏り110番飯田店 看板③

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